2012年10月1日(第2618回例会)
(担当会員:丹生 昭教 君)
ロータリー米山記念奨学事業とは、日本の全ロータリアンが参加し推進している事業で、日本で学ぶ外国人留学生へ奨学金を支給し、支援しています。1年間に全国で約800人、これまでに121カ国から17,028人を支援しています。日本には、外国人留学生を対象とする民間奨学団体が129団体ありますが米山はその中で最大の事業規模です。
ロータリー米山記念奨学事業の「米山」とは、日本で最初のロータリークラブを創立した米山梅吉翁のことです。戦後の復興へと向かい始めた当時、「二度と戦争の悲劇を繰り返さないために、“平和日本”を肌で感じてもらいたい」という、当時の日本のロータリアンたちの強い想いがありました。ロータリー米山奨学記念事業の意義として、1.優秀な留学生の生活支援、2.ロータリー活動の理解者・実践者の育成(将来のロータリアンとしての活躍を期待!!)、3.多様な国籍の米山奨学生を架け橋としたロータリアンの更なる国際化進展、であります。米山の大きな特長である「世話クラブ・カウンセラー制度」によって、世話クラブの例会に参加したり、ロータリアンと奉仕活動を共に体験することで、日本人の“心”、ロータリーが求める平和への願いを理解してもらい、平和の懸け橋となる優秀な人材を育てることができます。これこそが、日本のロータリアンたちが受け継いできた、この事業の真髄だと思います。更に、米山奨学事業の素晴らしさは、世話クラブと奨学生と共に学ぶことができることです。異文化コミュニケーションを通じて異文化についての共通点や相違点などの理解や感動が数多くあります。奨学生は日本で自己発見をし、世話クラブと関わることにより自己変革して、そして自分の夢への第一歩を自己実現することができます。このように奨学生を支援することへの意義と感動は他の奨学金ではなかなか味わうことができないでしょう。この有意義で素晴らしい事業を継続していけるのも、一人ひとりのロータリアンのご寄付のお陰と大変感謝いたしております。地区で奨学生を何人採用できるかは、ほぼ、寄付額の全国比で決まります。一人でも多くの奨学生を採用できるよう、今年度の目標(一人当たり20,000円)に向けてご協力をお願い致します。
米山奨学事業は、日本のロータリーが世界に誇ることのできる国際貢献事業です。
教育への投資は、国際親善・有効に計り知れない長期的波及効果があります。
そしてこの事業の根幹は、日本に来て学ぶ留学生に、ロータリーの心、日本人の心を伝え、お互いに信頼関係を築くことで、世界の平和と発展に貢献することと固く信じております。
(※詳細はロータリー米山記念奨学事業豆辞典をご参照ください)