2012年4月9日(第2597回例会)
本日の卓話は、「安全・安心 リスクマネジメント」をテーマに進めて参ります。昨年、アルソックと東京海上グループとタイアップして「大学向けのリスクマネジメント」につて「DVD」を作成しました。内容は、大学向けでありますが、大学を企業、生徒を社員として見て頂ければ、参考になると思いますのでご覧下さい。
いかがでしょうか。社会には、いろいろなリスクがあります。
BCP「事業継続計画」は、組織が事件、事故、自然災害などの事案(緊急事態)に遭遇した時、事業に対する損害を最小限に留め、事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時の対応策や、緊急時における事業継続のための方法・手段などを取り決めておく計画のことを指します。
具体的な目的としては、関係者の「生命」「情報」「社会的信用」を守ることで、自然災害・人的災害により組織の経済活動が大きな影響を受け、結果的に被害の拡大を招く事を阻止することにあります。
BCPのポイントは、「①中核事業を特定する。②目標復旧時間を定める。③代替策等を確保する。④取引先と協議する。⑤すべての従業員に周知する。」等があります。災害大国日本、いつどこで災害が起こるかわからないのです。直接被害に限らず、間接・風評被害もあり、復旧の遅れが企業の存続に関わる深刻な影響(従業員の解雇、倒産等)におよぶ恐れがあります。そこで、事前の備え、BCP策定で事業・雇用(財産・生命)を守ることが大切であります。
「9.11米国同時多発テロ」の影響により、欧米において大企業を中心にBCPが広く普及しました。その後、国内では、経済産業省、内閣府が策定ガイドラインを公表し、続いて中小企業庁が策定運用指針を公表することにより、BCPが広まってきました。
会員みなさまのリスクマネジメントとして、参考になれば幸いです。本日は、ありがとうございました。