「ロータリー財団月間にちなんで ~FVP(財団新補助金モデル)について~」 (地区ロータリー財団FVP委員長 宮里 唯子 氏)

2012年11月5日(第2621回例会)

(担当会員:井上 佳昭 君)

 
ロータリー財団の補助金制度(FVP)が今年の準備年度を経て、来年より大きく変わります。何事も変更時には理解と実行に至るまで、少なからずエネルギーが必要となりますが、財団がFVP導入により目指しておりますのは、プログラムや手続の簡素化ですから、当地区におきましてもクラブにとってわかりやすく、利用しやすい補助金制度の構築に向けて、ただ今鋭意努力を重ねているところでございます。
クラブにおける奉仕活動は、人道的、教育的、職業的の各プログラムです。どのプログラムも実行する為には、資金が必要とされることが多いのですが、ロータリーでは、個人寄付、クラブの拠出金、財団補助金と大きく三つの資金ソースがあります。地区内の多くのクラブが会員減少に悩む今日、前者の二つは困難になってきていますから、積極的に財団補助金を御活用頂きたいと思います。
ロータリー財団は、今まで12種類もの補助金を抱え、申請書や手続がそれぞれ異なり、財団はもとより地区やクラブにとって大変煩雑であるばかりか、処理に莫大な経費がかかって参りました。財団は、そこでこの補助金モデルを簡素化、地元と海外両方において的を絞った奉仕活動を支援し、地区の裁量権を拡大すると共に、ロータリーの公共イメージを向上するという事を目標に掲げ、新しい補助金制度を策定致しました。これが、FVP(未来の夢計画)であり、新制度の下では、補助金は三つに収斂されて参ります。以下、それぞれの補助金の概要です。

申請可能なプロジェクトや活動            特 徴

・1回限りの短期小規模プロジェクト   ・計画年度と実行年度の2年周期

新地区補助金     (人道奉仕・奨学金・職業研修)    ・地区に裁量権

・国内外のプロジェクト           ・補助金は20~60万円
・ロータリーの無い国で実施可      ・補助金は前年度クラブ寄付

実績による

・クラブは資格認定プロセスに

参加する必要がある

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・6重点分野に関わる大規模で        ・申請書はオンラインで提出

国際的な活動                 ・年中受付可

グローバル    ・2ヵ国以上のロータリーが参加し、うち   ・財団に裁量権

補助金       1ヵ国は実施国(地域)の地区かクラブ   ・クラブは資格認定プロセスに

・測定可能な成果と継続性が求められる   参加する必要がある

・補助金は、15,000~

200,000ドル

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・プロジェクトの提唱は、財団と戦略パートナー
パッケージ・グラント     ・資金は100%財団と戦略パートナーが拠出
・活動にはロータリアンがあたる

 

資格認定プロセスとは、地区が開催致します「財団補助金管理セミナー」に会長エレクト、あるいはクラブが指名する代表者が出席し、覚書(MOU)に同意、署名頂く事です。このプロセスは、グローバル及びパッケージ・グラントについては財団の参加資格要件、新地区補助金については当地区の要件です。2013年2月23日に実施致しますので、是非ご参加頂き、補助金を大いに活用して奉仕プロジェクトを実施され、クラブの活性化にお役立て下さい。尚、新補助金申請の手続き要項につきましては、2012年10月27日の「財団FVPセミナー」にて配布致しました「新補助金申請手続きハンドブック」をご参照頂きたいのですが、財団及び当地区共修正や加筆を加えていく可能性があることを御了解下さい。