「新入会員の話」 (髙橋 洋祐 君)

2013年2月4日(第2631回例会)

 

皆様こんにちは。昨年10月に神崎パストガバナーのご紹介でこの伝統ある大阪西RCに入会させて頂きました、田中貴金属の髙橋です。昨年7月に横浜市から吹田市に引っ越して参りました。今年6回目の年男でもあり、すでに仕事では一線を引いていますので新入会員としては異色かと思います。本日の私のスピーチは①貴金属とは、②田中貴金属グループの紹介、③私の経歴の3つの項目でお話を進めさせて頂きます。
先ず「貴金属とは」のお話を致しますと、皆様すでにご承知のAu、Ag、そしてPt族の6元素を加えた8種類です。貴金属と呼ばれる由縁は大変稀少価値が高く、特にAu、Ptは常に輝きを失わず不滅であり、他の金属には無い秀れた特性を生かした「三つの顔」を持っています。その一つの顔は、準通貨・財産としての顔。この顔は人類の不信、欲望が無くならない限り、世の中が乱れた時、最後の拠り所としての不滅な財産です。二つ目の顔は世の女性の心を豊かにする「装飾品」としての顔。身を飾りながらいざという時、身を守る切札。そして三つ目が「工業品分野」での顔。これは貴金属の特性である、耐蝕性、加工性、電気的特性等々で産業のあらゆる分野で皆様の目に見えない所で重要な役割を果たしています。
田中貴金属グループは、この三つの分野を手掛けていますが、今は工業分野は主で製造販売部門を中心に90%の人員がこの分野に従事しています。
会社の創業は1885年で、2010年4月に持株会社TANAKAホールディングスを発足させ、グループ8社を中心に貴金属に関するあらゆるソリューションをお届けしています。製造拠点は国内11、海外14を有し、’11年度売上約1兆円、利益128億円で主に自動車・電気・半導体・電子部品・窯業等々幅広い分野に貢献しています。
最後に私の経歴ですが、昭和16年神奈川県に生まれ、昭和35年田中貴金属に入社し、一年間入学金を稼ぎ、翌年明治大学文学部に入学し、学業と仕事を両立させながら卒業致しました。そして卒業と同時に大阪への転勤が決まりました。その後北九州、博多、再度大阪、東京へとIターンの社会人人生でした。大阪への転勤が無ければ我が人生も全く異なったものになり、「終の楢」の大阪も、今日のスピーチも無かったと思います。また経歴は販社の北九州、福岡、大阪各々の支店長を経て、常務、社長を歴任し、その後田中貴金属本社の常務、副社長、会長、相談役を経て現在に至ってます。
何とかここまでこれたのも「時・運・人」に恵まれ、そして「家族の支え」があったからだと感謝しています。これからは全てリセットし大好きな関西で第三の人生を歩むつもりですので、皆様のご指導、ご支援をお願い致しまして、私のスピーチにかえさせていただきます。