「街びらき迫る!『うめたき』の全容紹介」 (一般社団法人ナレッジキャピタル 事業統括本部長 高橋 豊典 氏)

2013年3月4日(第2634回例会)

(担当会員:野村 卓也 君)

 

今日はこういう場を与えて頂きまして有難うございます。12社のデベロッパーでこの開発が進められていることは皆様よくご存知だと思います。場所はJR北側です。4月26日、グランドオープンに向けて進めています。グランドフロント大阪は複合開発でオフィス、商業、住宅、そしてナレッジキャピタルがあります。
大阪駅前に約1haのうめきた広場があります。安藤忠雄先生に監修を頂きました。大阪駅は日本で3番目の乗降客で、1日250万人となっています。ターミナルでこれだけの駅前広場があるのはここだけです。皆様をお迎えする建物、うめきたシップの1階はオープンカフェ、2階は貸しスペースになっています。北館と南館の低層階の上はテラスガーデンで、憩いの場として活用して頂けます。北館と南館の間は欅並木、銀杏並木。このプロジェクトは水と緑をベースに開発しており、オープンカフェで楽しんで頂けます。ショップ&レストランは今年、プレス発表をさせて頂きましたが、266店舗が入ります。関西にはないお店、朝の4時までやっている飲食店など、開業後は是非一度お越し頂ければと思います。
グランフロント大阪は大阪駅から2階部分でデッキでつながって、そのままマンションの手前まで雨に濡れずに行くことができます。
街全体としては、低層階がショップ&レストラン、そして高層階がオフィスになっています。インターコンチネンタルホテル大阪と、ホテルによる長期滞在型のサービスレジデンスも開設します。また、525戸の分譲マンションはお蔭様で非常に好調な売れ行きです。
ナレッジキャピタルは民間主導による産業創出、文化発信、国際交流、人材育成の4つのミッションを遂行することによって関西経済界に寄与することを目的としています。元々のプロジェクト自身が、ナレッジキャピタルを12社が推進していくということを前提条件に、容積率の緩和を頂戴し、そこで生まれた収益をナレッジキャピタルに注ぎ込み、運営をしていくことになります。ナレッジキャピタルの活動にご理解頂く企業、団体、研究機関の皆様には経済的支援ということで、マーケット賃料より安い形で提供し、活動を共にして頂きます。そして2つの組織、一般社団法人、株式会社KMOで運営しています。今までは株式会社で企画推進をしてきましたが、昨年6月に一般社団法人を立ち上げました。この代表理事に元大阪大学総長の宮原秀夫先生に務めて頂いています。街全体を司る組織、タウンマネジメントの一般社団法人グランフロント大阪TMOは三菱地所がリーダー役として進めています。KMOとTMOが両軸となって街全体のブランド価値の向上に務めていきます。ナレッジキャピタルの活動を支援して頂くために共同体を作っています。メンバーは府、市、国の出先機関、大阪大学を筆頭とする大学、経済界の皆様です。
9~13階はナレッジオフィスで、大学、研究機関、企業が入居し我々と一緒に活動して頂きます。また、52室の3ヵ月単位で借りて頂く狭小のサービスオフィスがあります。5~15坪程度、家具付ですのですぐにご利用頂けますし、サロンの会員権も付与されます。オープンスペースはデスク貸し、月々2万円から借りて頂けます。若い人たちがここに参加することによって一緒に何かを作り上げていくことを目指します。会員制のナレッジサロンはオープンな場を提供し、多様な人々に来て頂くことによってコラボーレーションを起こして頂きたいと考えています。月々9,000円強でこのスペースをご利用頂けます。バーカウンターもあり、軽飲食、アルコールも楽しんで頂くことができます。8階、10階に貸し会議室があります。企業の研修、商品発表会、大学の研究発表など、外部の方にもご利用頂けてケータリングサービスもあります。ザ・ラボ、これは企業、団体、研究機関、個人ができた商品を展示するのではなく、活動を250万人の乗降客に見て頂いてフィードバックを受けて頂く場です。緩やかな仕切りのところを年間1ブース500万円で借りて頂いて、マーケティング活動をして頂いたり、ニーズありき開発を進めるために使って頂いたり、サービス、コンテンツを消費者に体験して頂く場と考えています。また、地下の約770㎡のスペースを借りて頂いて、消費者、来館者に触れて頂くこともできます。
年に一度か二度、自主イベント、自主企画を進めたいと考えています。4月26日以降のオープニングイベントとして9月1日まで、日本科学未来館と共同で「日本が誇る世界一の技と人」をテーマに有料展示を行います。
4階には380席のシアターがあります。新入社員研修、株主総会、大学の制作発表、学会等のお申込みを頂いています。ここでは5月2日~12日まで、大阪大学教授の平田オリザ氏の作・演出、大阪大学の石黒浩教授らが開発したロボットと吉本興業の女優さんの共演による、ロボット演劇「銀河鉄道の夜」を公演の予定です。一番大きなスペースをとるのがフューチャーライフショールーム。企業とユーザーの関係性を構築する場で、単に物を売る場ではなくて、企業の活動を見て頂く場です。コングレが運営するコンベンションセンターもあります。
ナレッジキャピタルが主たるプレーヤーではなく、皆さんに来て頂く空間で、これ運営することが私どもの役割だという捉え方をしています。消費者、ビジネスマンだけではなく、アカデミア、ガバメントも一緒になってこの施設を作っていこう、ここからより良いものを発信していこうということです。ナレッジキャピタルのコンセプトは感性と技術の融合により新しい価値をつくるというものです。一番大切にするのは人財、関西から全国、全国から海外に向かって、もう一度関西に戻ってきてもらうというループを作りたいと考えています。それでは最後に私どものプロモーションビデオを観て頂きたいと思います。
[ビデオ上映]