「野球界におけるリーダー論」 (プロ野球解説者 広澤 克実 氏)

2013年5月20日(第2643回例会)

(担当会員:清水 美溥 君)

 

7~8年前より講演活動を開始。今までの人生が野球中心の生活であったため、当初は話し下手であったが、少しでもお客様が楽しんでもらえるように試行錯誤を続けた結果、パットひらめいた事がありました。さかのぼること400年以上も前の戦国時代の世でした。
天下統一を果たした3人の戦国武将、“織田信長”、“豊臣秀吉”、“徳川家康”の生き方や考え方をわかりやすくホトトギスに例えて詠んだ俳句を、私は“野村克也”、“長嶋茂雄”、“星野仙一”この3人の名将も同じように鳴くホトトギスに例えて人物像の特徴を話していくとどうだろうと考えました。

 

戦国武将同様に、現代の名将もそれぞれ考え方は千差万別。一人一人の特徴をよくつかみ、
野村さんに考えることを学んだヤクルトスワローズ時代

→ 長嶋さんにプロフェッショナルの定義を学んだ読売ジャイアンツ時代

→ 星野さんに気合と人心掌握術を学んだ阪神タイガース時代

の順に、自分の経験値をただ述べるのではなく、各々の名将が何を伝えたかったのか?成功に導くための各々の名将のキーワードと共に語っていきます。

 

■キーワード
・野球だけでなく、人として生きる為の3つの三原則
~計画、実行、反省~
・野球理論
・プロフェッショナルとは?
・言葉の使い方
・引き出しを一つにしない

…etc

 

会社には上司と部下、組織・団体における先輩・後輩など、ありとあらゆる“上下関係”を3パターンの名将の考え方に集約できると思います。どんなに優秀な監督と選手がいても互いの気持ちが、一方通行では交わることがない。
育てたい、育ちたいという強い気持ちがあっても、自分の師匠のアドバイスに聞く耳を持たなければ、成長過程のラインはとまってしまうだろう。
私も名将達が、何を伝えようとしているのかを見極め、成長するには何が足りないのか?
常に自分に問いただしてきました。知識と知恵を学んだ野球人生を総まとめし、それぞれの指導者への尊敬の念をもちながら講演を終えました。

 

◇広澤克実日経新聞コラム【ダイヤモンドの人間学】
http://www.nikkei.com/sports/npb/column/?uah=DF251020129537

 

◇広澤克実オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/hirosawa-katsumi/