「クラブ公式訪問にあたって」 (RI第2660地区ガバナー 高島 凱夫 氏)

2012年11月12日(第2622回例会)

 
2012~13年度RI会長は、1968~69年度東ヶ崎潔氏、1982~83年度向笠廣次氏に次ぐ、30年ぶり、3人目の日本人RI会長 田中作次氏(D2770 八潮RC・埼玉県)です。
田中作次RI会長のテーマは「Peace Through Service~奉仕を通じて平和を」です。これは、ただ単に戦争と平和ということではなく、この平和は、一人ひとりが心穏やかに日々を生きていくことを意味し、このことが、ロータリーの究極の目的で、ロータリーにしか出来ない世界平和に通じる道である、と述べています。
ロータリークラブに入会して、ロータリーライフを充分に楽しみ、この組織の将来についてお考えになったことがおありかと思います。ロータリークラブは未来に続くものと信じていますし、皆様方もそう願っていると思います。そのためには、ロータリークラブを引き継いでいく「若いロータリアン」の育成に力を注がなくてはならないでしょう。
それに加え、未来の地球平和を維持していく「若い力・若いリーダーを育む」義務がロータリアン、あるいは世の中の先輩である私たちにはあると思います。それを踏まえて、2012~13年度の地区方針を「育もう未来の力を~飛躍~」といたしました。
停滞している現状を脱却するためには、質の高い、ロータリーにふさわしい新しい力を注入する必要に迫られていることは、皆様方お判りだと思います。さまざまな社会的変化に伴い、ロータリー自身、ロータリアン自身が変化して行く→変わらなくてはいけないのです。田中作次RI会長もロータリーの改革を訴えています。今までのロータリーに固執することなく、良いことは率直に認め、受け入れることが「真のロータリアン」であり、ロータリーの発展に貢献する最大のものと思います。
今年度は、次の4つの言葉をKeywordにしていただきたいと思います。
① 会員増強・会員維持

② 会員研修

③ 健全な青少年の育成

④ 平和な社会への貢献
◎会員増強についてのお願い
現在世界で、120万人のロータリークラブ会員を、2012~15年までに130万人にするのがRIの目標です。
当地区の2012年2月度の会員数は3,710名です。大阪でも全力を尽くして「ロータリアンの素質」を持った会員を増強する努力をしなくてはならないと思います。地区で3,900名、各クラブ6%の純増をお願いいたします。
多分、この6%については、皆様「そんなこと出来ない」と思われる数字だと思いますが、自然退会者を含めた退会者のことを考えると、これでも結果的には、凄く低い数字になってしまうことは、皆様良くお判りだと思います。現在在籍している新しいロータリアンをロータリークラブの次のリーダーとして研修を積んでいただくことは言を俟たないことです。各クラブ「プロジェクト3900」にご参加下さい。
地区でも皆様方の負担金を極力少なくする努力をしていますが、会員が増加することで地区への負担金の減額、強いては各クラブの会費等の減額につながり、会員の増強と良い歯車になると思われます。
◎東日本大震災支援(災害支援)のお願い
Keywordには入れていませんが、震災支援も大きな責務と考えます。
今年度も地区としては、災害支援を継続して参ります。この支援は、今後何年に及ぶ事業か判りませんが、ロータリーとして継続すべき大きな事業の一つであると考えて下さい。
今年度は支援の額は申し上げませんが、クラブ、あるいは会員お一人おひとりのお考えで、出来る限り最高の額を、地区災害支援基金に是非ご入金下さいますようお願い致します。第2660地区災害支援基金も現在枯渇しています。災害支援プロジェクト委員会は、今後国内外で発生するであろう災害に対しても支援が出来るよう、地区として常設の委員会にしていくようにしたいと願っています。震災の支援につきましては、2年目を迎え、更に細かな「心を見守るような」支援が必要となってくるでしょう。心のケアーが大事になってくる時期に入ってくると思われます。地域の社会保険協議会との連携も必要になって行くでしょう。
災害支援プロジェクト委員会には、基金の管理のみならず、この様な新しい展開の取り組み、新たな災害支援へのマニュアル作成などの模索も併せて行っていただきたいと願っています。
現在、各クラブで行っている、東北のロータリークラブやその他の団体との連携は、更に深めて戴きたいと思います。
震災支援につきましては、各クラブ、個人個人で考えが大きく異なっていることも事実でしょう。
◎地区大会ご参加のお願い
今年度の地区大会は、2012年12月7日~8日に、大阪国際会議場、リーガロイヤルホテル大阪で開催いたします。「健全な心と体の育成を~地球の平和のために~」をテーマに行います。綱領の解釈のお話、iPS細胞の話など、盛りだくさんの話題を取り揃えています。お誘いあわせの上、賑々しく会場にお越し下さい。
◎結びに
私は「灯心に火を点す」という奉仕活動が大切だと思い、奉仕活動を行なっいます。お互いのニーズがかみ合わないときは、そっと火を離し、心が通うまでじっと待つことも必要な時もあります。一度ともった灯が、明るく周囲を照らし、奉仕をする人も「して良かった」、奉仕を受ける人も「それを受けて幸せだ」と思う奉仕事業が大切だと思います。その奉仕を実行、持続するためには、ロータリアンにふさわしい若い力が必要なのです。
地区にとって、前向きで建設的なご意見は、出来る限り取り入れたいと思いますので、お寄せ下さい。
最後になりましたが、貴クラブの益々のご隆盛を心からお祈り申し上げますとともに、一年間、皆様方のお力添えを戴きながら重責を果たしたいと思っていますので、ご指導、ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。