「夢を叶えるために」 (日本創新党大阪支部 幹事 濱野夕希子 氏)

2012年5月28日(第2603回例会)
担当会員:市田  晃 君

 

皆様、こんにちは。皆様と多くのご縁を賜りまして心より感謝申し上げます。私がこうして皆様の前でお話をさせて頂けるのも、2年前、参議院選挙に立候補したことに始まります。何故立候補したかと言いますと、本日のタイトルにありますように「夢を叶えるために」です。
諸外国に対してはっきりとノーが言える日本、日本を守り、世界の平和のために貢献できるような国づくりをしたいという思いを持っており、北朝鮮に拉致されている被害者の方々を救出したいと強く思っていました。それは両親の影響もありますが、私の20歳の頃の出来事がきっかけです。当時、内閣総理大臣が靖国神社を参拝するかしないかで新聞、テレビで大騒ぎになり、靖国神社には国を守るために尊い生命を捧げられた方々が祀られていることを知りました。植村大尉の遺書も読みました。それまでの私は日本人として深く考えていませんでしたが、この時から強く自覚するようになり、先人たちが築き上げたこの日本を私も何らかの形で守って、次の世代の人たちにしっかりと受け継いで頂きたいと思いました。
その後、当時13歳だった横田めぐみさんが行方不明になったことが話題になり、北朝鮮による拉致事件が明らかになります。平成5年、北朝鮮工作員のアン・ミョンジュンという方が韓国に亡命し、平成9年に日本の記者のインタビューで、横田めぐみさんが拉致されたことが分かって、横田ご夫妻の講演会にも行きました。めぐみさんは船の倉庫に閉じ込められ、北朝鮮までの40時間、両親に助けを求めながらドアや壁を叩き続けていたそうです。そのことを講演会でお母さんがお話され、どんな気持ちだろうと胸が締め付けられて嗚咽するぐらい泣いてしまいました。もし私が、家族がそんなことになったらどうするだろう。その時に思ったのが拉致された方を救出したい、救出できる国でなければならないということです。私の両親が新しい歴史教科書を作る会など色々な会に所属しており、そのお手伝いをしたり、救出のための署名活動のお手伝いをしました。そんな思いを持ちながらも29歳で結婚、31歳で離婚し、これからは日本のために人生を生きたいと決心し、そんな中でお会いしたのが林英臣先生です。林先生は松下政経塾一期生で、故村山節氏の文明法則史学800年周期説、東西文明が周期800年で交代するという学説を学ばれました。これを見ると2020年にアジアの時代がやってきます。林先生は新しい日本のリーダー育成のために林英臣政経塾を創設し、私はメンバーの一人、地方議員や政治を目指す人たちが集まっています。地域のこと、中央政治のこと、日本全国を走り回っている姿を見て、日本の未来は明るいなと嬉しくなり、良い刺激を受けました。
林先生はいつも講義で、志を立てて、気付いた人から日本のために行動しなければならない、世界の人たちのために我々が先頭に立って素晴らしい日本をつくっていかなければならないとおっしゃいます。諸外国に対して謝り続ける日本、領土問題にも危機感を抱いており、自民党から民主党への政権交代、私はこのままでは日本の国は滅びてしまうという思いになりました。
何もせずに目の前の参議院選挙を見過ごすのかと考えていた時、父の机の上で見つけたのが、当時の東京杉並区区長の山田宏氏の著書「日本よい国構想」です。そこには「先人の方々が築き上げてきたこの素晴らしい日本の古き良き伝統や文化を守りながら、国民一人ひとりが世のため人のためにできることを行動し、今に則しないことは変えながら新しい日本をつくっていこう」と書かれていました。そして日本を創新する会を立ち上げて参議院選挙の候補者を集めることを知り、私は公認候補者として立候補させて頂くことになりました。私には知名度も組織もなく、あるのはコツコツ貯めてきた300万円だけ、父に言われたのは「やめときなさい」の一言です。父の友人にも止められましたが、多くの方々のご縁を頂き多大なご支援と応援を賜り感謝しています。
投票日当日、結果を待つだけです。結果は落選でした。ただ、51,527人の方が私に投票して下さいました。政治家にはなれませんでしたが、私の夢は日本を守り、世界の平和のために貢献できる日本をつくっていくことです。今の立場で自分ができることを考え、日本人として素晴らしい日本の国のことを知らないと始まりません。「古事記から学ぶ日本の未来」ということで、竹田恒泰氏が全国で講演しておられます。竹田氏は明治天皇の玄孫に当られる方です。古事記は世界で一番古い歴史書です。そういったことを是非多くの方に、竹田先生のお話を聞いて頂きたいと、大阪竹田研究会では司会を務めさせて頂きながらお手伝いしています。また、半年前から寺子屋講師養成講座を受講し、二宮金次郎や吉田松陰先生、聖徳太子など、世のため人のため、日本のためにどう生きていけばよいかを常に考えておられた方々のお話を、この日本の素晴らしい精神を、幼稚園児から大人の方にまでお話できるように、同期たちと切磋琢磨しているところです。貴クラブの上能先生は政経倶楽部の代表をされており、今年3月に拉致被害者救出の講演会が、横田ご夫妻をお招きして開催されました。その時に横田さんは「国民が拉致被害者救出の声を大きく挙げて頂きたい」とおっしゃっていました。講演会後、1,000名の方々の署名用紙を預かっています。このような講演会を色々な場で行っていきたいなと思っています。
日本を守るのも、世界平和のために益々日本が貢献するのも、拉致被害者を救出するのも、日本国民にしかできません。若い人たちはこのままではいけない、何とかしたいと政治塾に集まっています。みんな愛国心を持ち、日々日本のために努めています。選挙権を持つ人たちが投票するだけで新しい日本をつくっていけますので、周囲の方々への喚起をよろしくお願い致します。私も日本のために経験を積み重ねて、お役に立てるよう努めていきたいと思っています。本日は有難うございました。