「新世代奉仕について」(髙士 雅次 君)

2010年9月6日 (第2526回例会)

本年度新世代委員長の高士です。9月は新世代のための月間(New Generations Month)ですので、月間にちなんだ卓話をさせていただきます。本年2月に世界理解月間にちなんだ卓話をと言うことで国際奉仕活動の報告をさせていただいてからまだ半年しか経過しておりませんが、ご容赦いただきたいと思います。

手続要覧を改めて開いてみますと本月間には、折にふれて「各ロータリアンは青少年の模範」(Every Rotarian an Example to Youth)という標語を広報するよう求めておりますのでまず冒頭、皆様にご披露いたします。

また現在お持ちの手続要覧(2007年版)によりますとロータリーの四大奉仕として、クラブ奉仕・職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕が記されておりますが、2010年4月に開催された国際ロータリーの規定審議会において規定が改正され、今では新世代奉仕(以前は青少年奉仕と言っていた)を加えて五大奉仕となっています。

それでは新世代奉仕とは、どういうものなのでしょうか。手続要覧によりますと「年齢30歳までの若い人すべてを含む新世代の多様なニーズを認識しつつ、よりよき未来を確実なものとするために新世代の生活力を高めることによって、新世代に将来への準備をさせること」を各ロータリアンの責務とし、すべてのクラブと地区は新世代の基本的ニーズを支援するプロジェクトに着手するよう奨励されています。基本的ニーズとは、健康、人間の価値、教育、自己開発であり、そのために国際ロータリーではインターアクト、ローターアクト、ロータリー青少年指導者養成プログラム、ロータリー青少年交換の四つの常設プログラムを用意しています。

これから、2660地区ならびに当クラブが新世代奉仕の常設プログラム等にどのように取り組んでいるかをお話したいと思います。

まず一つめはインターアクト(Interact)です。インターアクトの対象は、高校在学中の学生または14歳から18歳までの若い人です。地区での担当はインターアクト委員会です。地区内のインターアクト提唱クラブは大東、大阪、大阪阪南、大阪南、大阪南西、大阪住吉、八尾の7クラブで、現在大阪桐蔭、相愛学園、四天王寺、清風学園、大阪浪速、金光八尾の6校でインターアクトクラブが活動を続けています。当クラブはインターアクト提唱クラブでないこともあり、何の活動もしておりません。

二つめは、ローターアクト(Rotaract)です。ラック(RAC)と略しています。対象は、18歳から30歳までの青少年で、地区ローターアクト委員会が担当です。今年度の委員長は当クラブの山内康俊会員であることは皆様ご存知のとおりです。地区内にはローターアクトクラブが20あり、約280人のローターアクターが活動しています。大阪西ロータリークラブも大阪西ローターアクトクラブの提唱クラブとなっており、クラブの新世代委員会がその担当となっています。会員の皆様には、大阪西ローターアクトクラブ例会へ年間2回の出席をご案内しておりますし、社会奉仕委員会と合同で清掃事業なども年に何度か実施しておりますので、ご存知の方も多いのではと思います。もしまだの方がおられましたら是非一度ご参加ください。

三つ目は、ロータリー青少年指導者養成プログラム(Rotary Youth Leadership Awards-RYLA)です。ライラと呼ばれています。ライラの対象は、14歳から18歳まで、ならびに19歳から30歳までの若い人となっています。国際ロータリー理事会は社会的、経済的に恵まれないが、指導者としての資質のある青少年をライラプログラムに参加させるようクラブに奨励しています。地区でライラを担当するのは青少年活動委員会です。地区では年に2回春と秋にライラプログラムを実施しており、春はゴールデンウイークに初級ライラを、秋は10月の連休に初級ライラと上級ライラの2コースを、それぞれローターアクト未提唱クラブがホストとなって開催しています。今年の秋のライラは、10月9日に関西大学で開講式が行われることになっており、当クラブからは大阪西ローターアクトクラブ会員の田さんを上級ライラに参加させる予定です。また、開講式には当クラブからも4~5名のロータリアンが参加する予定になっています。

青少年活動委員会が担当しているものとしてもうひとつ、当地区独自のプログラムがあります。それは「少年少女ニコニコキャンプ」です。ローターアクト提唱クラブがホストとなって、小学校の4年生から6年生までを対象に夏休みにキャンプを実施しています。平成13年には当クラブがホストを務めました。ニコニコキャンプではライラ修了者やローターアクターが活躍します。本年度も当クラブでは、ロータリアンの子弟とその友人を参加させています。

最後は、ロータリー青少年交換(Youth Exchange)です。

年齢15歳から19歳の青少年に母国以外の国を訪問したり、そこに留学したりする機会を与えるプログラムです。プログラムには長期(1年)と短期がありますが、現在当地区では長期プログラムのみ実施しています。地区には青少年交換委員会があり、活発な活動をしています。7年くらい前に高木会員の娘さんがこのプログラムで1年間留学され、換わりに当クラブでアメリカの青年を受け入れたことがありました。本年度当クラブの活動としてはホストファミリー・バンクへの登録を会員に推奨することとしています。興味のある方は事務局までお問い合わせください。

以上で新世代奉仕についての卓話を終わります。ご清聴ありがとうございます。