「新会長の挨拶」(三枝 輝行 君)

2010年7月5日 (第2519回例会)

伝統ある、大阪西ロータリークラブの会長に就任して、その責任の重さに身の引き締まる思いです。

これからの一年間を会員全員の協力を得て、大阪西ロータリークラブが少しでも活性化が図れ、会員並びに、地域社会に奉仕ができるように努力していきたいと考えていますので、よろしくお願いを致します。

今年のRI会長レイ・クリンギンスミスは新年度のRIテーマとして「Building Communities Bridging Continents〔地域を育み、大陸をつなぐ〕」を発表されました。

まさに政治、経済、宗教を越え、地域振興を強力に推し進め、親善の輪を広め、世界平和と安全のための運動をしようとの提言です。

この提言を受け、第2660地区の松本新太郎ガバナーは、地区のテーマとして「ロータリークラブについて、もう一度考えてみませんか」と決められました。

全て、ロータリーの原点に戻り、ロータリークラブとは何なのか、ロータリアンとして、どう考え、行動をすべきなのか、地域社会に対し、どんな奉仕ができるのかをもう一度、会員一人一人が考えてみようとのことです。

ロータリー創設から105年が経過して、世界に輪が広がったのですが、組織の肥大化により、当初の理念、行動が希薄になってきたのも仕方ないことだと思う。

さて、当クラブも50数年の歴史を重ね、伝統あるクラブになりましたが、伝統だけでは組織を活性化できません。伝統芸能の世界においても、伝統の継承だけでは生き残ることは困難です。時代時代において新しい風を吹き込み、新しい考えを入れないことには組織の活性化はできないし、存続も困難である。

大阪西ロータリークラブが何のために存在し、メンバーにとってどんなプラスがあるのか、また地域社会にどれだけの奉仕活動がされているのかを今一度考えてみる時期にきているのではないか。そんな意味もあり、今年度の大阪西ロータリークラブのテーマを「伝統の中に新風を」に致しました。

具体策として8つの提案をさせていただきます。

1.大阪西ロータリークラブのメンバーとして、
充実したクラブライフを送っていますか。
貴重な時間を割き、高い会費を払いながら、それに匹敵する楽しさと自己研鑽の場になっていますか。単なる昼食会になっていませんか。すばらしい友情が育まれていますか。

2.仕事と生活の全ての面において、四つのテストを実践していますか。
・真実かどうか
・みんなに公平か
・好意と友情を深めるか
・みんなのためになるかどうか

3.奉仕の意味を今一度考えましょう。
国際社会、地域社会のニーズが何処にあるのかを再度検証しよう。地域社会が大阪西ロータリークラブに何を期待しているのか、また、地域社会がどんなニーズをもっているかを調査、検証をしよう。

4.例会の出席は会員としての義務である。
出席率の低下が、ここ数年悪化の一途をたどっている。メークアップを含め、95%台にはもっていきたい。尚、出席免除会員もできる限り、クラブの活性化のために例会に出ていただきたい。

5.会員増強に積極的に行動する。
大阪西ロータリークラブの会員数も今年の出発時点で77名になる。この会員数は1965年、45年前の水準に落ち込んでいる。ここ2年間で23名もの退会者が出ている。それに対して、入会者は8名である。
会員を無差別に増加させるのはナンセンスではあるが、当クラブにふさわしい人材の確保に全力を注がないことにはクラブの運営自体にも問題が生じる。今年度の目標は新入会員10名増を目標に努力したい。同時に退会者を極力出さぬように、クラブライフを楽しいものにしていきたい。

6.親睦会への出席もクラブ活性化の近道
例会だけでは親睦は図れない。裃をとって会員同士が楽しく語り合えることが、会員同士の友情を深める近道である。

7.豪華ではなく、質素なクラブでありたい
社会情勢が混沌としている現在、無駄を省き、効率的なクラブ運営をすることが望まれている。
今年度より、年会費を値下げしたのも、会員の負担を少しでも減らすことが目標です。当クラブは先輩諸氏の努力で経営状態は健全そのものであり、これからも無駄を極力排除して会員の負担を増加させないようにしたい。

8.卓話の在り方を考える
従来の卓話をやめるのではなく、一月に一回は会員の3~5分スピーチを考えています。話の内容は会員の生活、仕事と自分の考え、行動についてフランクに話していただく時間を取りたい。会員同士のコミュニケーションが広まる。

以上の目標のもと、楽しく、充実したクラブライフを会員全員が享受できるような大阪西ロータリークラブにしていきたいと考えていますので、ご協力、ご支援のほどよろしくお願いいたします。