「社会奉仕独自事業について」 (松尾 雅明 君)

2012年9月24日(第2617回例会)

 
つい最近卓話をしたと思っていたら、またすぐに卓話の当番が巡ってきました。会員数の減少と最近は1回の例会で2人の卓話の場合もあるためか回転が随分速いように思えます。前回はちょうど昨年の9月12日で、2001年のアメリカのテロ事件から10年、それに加え東北の大震災から半年を経過した日の翌日であったと記憶しています。その時は大震災に関連して、公認会計士の立場から東京電力の会計監査と監査報告書について話をさせてもらいました。

東京電力の原子力発電所で事故が発生し、その被害が甚大なものになるだろうという事が明らかになった時点で、おそらく我々公認会計士の多くは東京電力の監査報告書はどうなるのだろうと考えたのではないかと思われます。監査意見によっては上場が廃止になる場合が生じます。ところが平成23年3月31日の東京電力の決算に対する監査報告書では適正意見が表明されました。一部除外事項が付いた限定付適正意見ではなく、多くの追記情報が記載されているものの無限定適正意見になっていました。地震発生日から決算日までの日数等から損害額や賠償額等の見積が困難であったという理由によるものかもしれません。ただ今後の決算においてどのような監査意見が付されるかについては注目すべきだといったのは覚えています。ところが平成24年3月31日の決算ではさらに多くの協調事項が記載されたうえで、再び無限定適正意見になっています。普段ほとんど見ることのない追記情報や協調事項が満載された監査報告書を目の当たりにして、東京電力の監査報告書について語るにはあまりにむなしい気持ちになり、今回はこのテーマはやめることにしました。
といっても卓話の当番である限り、何かお話ししなければならないので、社会奉仕事業について述べさせていただきます。今年度は社会奉仕委員会の委員長を拝命して、活動を行っております。先日のクラブフォーラムでも取り上げさせてもらいましたが、今年度は大阪西ロータリークラブの独自事業について議論したいと思っています。当クラブに入会以来20年近く経過しましたが、社会奉仕委員会の活動はいろいろ変遷しています。当初は施設への慰問や寄付が継続されていましたが、最近は継続的な事業がなくなっているのが現状です。フォーラムでの議論やアンケートでは継続的な独自事業を展開すべきであるという意見が多く聞こえました。ここ数年RACとの共催にはなっていますが、清掃活動が継続されています。この意味からこれが現在での独自事業といえるかもしれません。ただ個人的にはこれ以外に地域社会に貢献できる継続的な独自事業を実行したいと思っています。将来的には大阪西ロータリークラブの象徴といわれるような社会奉仕活動が確立されればいいと思っています。RACとの共同の事業、周年ごとの記念事業と並んで大阪西として誇れる独自事業を確立するため努力したいと思っています。