「私の田舎生活」 (髙木  健 君)

2012年2月6日(第2588回例会)

 私は、2000年12月に大阪府豊中市から滋賀県高島市(当時は高島郡)へ美味しい水を求めて引っ越しました。当時の大阪は特に水が不味く、入浴時もにおいが気になるほどで、健康に良いはずがありません。家族と自分自身の健康を考えた上での決断でした。
高島市は一級河川安曇川の流域に平成名水百選に選ばれた地域もあり、美味しい水で有名です。湧水から引いている水道水も本当に美味しく、お陰さまで子供達のアトピーや家内の持病であった片頭痛もよくなりました。
高島市安曇川町へ移り、今年で12年目です。田舎生活の概要を説明します。
「位置・特徴」
琵琶湖の北西にあり、福井県と隣接。車で琵琶湖まで約8分、日本海まで約45分のロケーション。鯖寿司で有名な鯖街道まで車で20分。土地も約6万円/坪程度で、大阪と比較すると格安。
但し、湖西線は便数も少なく不便。大阪まで約90分もかかる。扇子の骨組みに使う扇骨が地場産業の一つ。自分オリジナルの扇子が簡単に作れる。
「新鮮な食材の魅力」
タケノコ、こごみ、つくし、ふきのとう、さんしょ、みょうが等、自宅の庭で簡単に見つけることができる。採取してすぐに頂くので本当に美味しく、最高の贅沢。
安曇川や琵琶湖で獲れる鮎が当日の魚屋の店頭に並びます。特に天ぷらは絶品です。
近江牛、近江米も地元産で比較的安く買い求めることができ、とてもリーズナブルで便利。
「厳しい自然」
冬の外気温は-8℃くらいまで下がる。積雪も多く、お年寄りの一人暮らしには厳しい。時には早起きして雪かきをしなければなりません。車で約30分圏内のスキー場が3か所程度あり気軽にスキーを楽しむことができます。
夏は朝晩が特に涼しく、夜にクーラーをかける日も少なく、熟睡することができます。
猿、猪、たぬき、鹿、カエル、蛇、数え切れない昆虫、草花が身近にあり、四季がはっきりしています。子供にとっては天国で、自然と触れ合うことで、丈夫でたくましく成長しているようです。都会の子供と比較すると、その違いがよくわかります。喘息やアレルギーの子供の為に都会から引っ越してくる若夫婦もいます。車の往来も少なく、とにかく静かです。時間がゆっくり流れます。
最後に、交通は不便ですが、自分を含め家族の健康にとっては正解だったと思います。この貴重な自然に改めて感謝し、田舎生活をもっと極めたいと思います。
ありがとうございました。