「日本の天気はクラウディー クラウドコンピューティングって何?」(小野 逸二 君)

2010年5月31日 (第2515回例会)

今回の卓話が、入会時の自己紹介を含めると3回目になります。よろしくお願いします。先週は、米川会員の日本の熱い暑い日という刺激的なタイトルでしたが、今回はちょっと湿っぽいタイトルです。みなさま、クラウドコンピューティングって聞いたことありますでしょうか。

コンピューターの遷移は、大型の汎用コンピューターの時代からオフコン、パソコン、クライアントサーバー型、そしてネットワーク処理へと移り変わってきました。そして現在の新しい考え方は、クラウドコンピューティングという言葉で表されます。

クラウドってなんでしょうか。直訳すると<雲>ですね。

インターネットの世界でネットワークを概念図で表せば、<雲>のイメージになります。そこで、2006年8月にグーグル社のCEOエリック・シュミット氏が言及したことで広まったといわれています。システムを利用するのに必要なものは、インターネットとそれに繋がるパソコンのみ。

そして、この<雲>の中身ですが、ちょっと専門的ですが、SaaS、PaaS、IaaSという概念でできています。

このクラウドコンピューティングの導入前は、すべてといってもいいほど、自社で、サーバーも用意し、ソフトウェアもインストールし、当然コンピュータールーム(電源、空調)も必要でした。

クラウドコンピューティングを導入すると、自社は、インターネットにつながるパソコンだけ用意すればOK。サーバー等は、自社の外(サービスを提供している会社)にあるので、もちろん用意する必要はありません。増しては停電の心配もないし、空調設備もいりません。

一般に全システムを自社で構築し、ハードウェアーも自社に設置しているのが、インハウス、ハードウェアは自社のものですが、それを設置する施設を自社以外に用意するのを、ハウジング、ハードウェアも他社のものを利用するのが、ホスティング、利用するアプリケーションも自社外にあるのをSaaS型といいます。

SaaS型の魅力は、
1.システム機器・導入に時間がかからない、
2.システム運用管理からの解放、
3.ハードウェア等の初期コストの削減、
4.スペース、電気、空調等のコストの削減
等が挙げられます。

また、今後このクラウド市場の規模の拡大が予想されます。

クラウドOSの一つであるマイクロソフト社のウインドウズアジュールを利用した弊社サービスをご紹介します。

このサービスのアプリケーション、データはマイクロソフト社のサーバーにあります。東南アジアに設置されています。このソフトは、イメージとして皆様方の業務アプリケーションと同じです。

また、このWebサイトはアマゾン社のEC2というクラウドサービスです。このシステムおよびデータはアメリカ東海岸にあります。また料金は利用における時間制です。このように簡単にストレスなく利用できます。今後の発展に期待するところです。

以上簡単ですが、クラウドコンピューティングのお話をさせていただきました。

どうもありがとうございました。