「職業奉仕を語る」(木越 正司 君)

2010年10月18日 (第2530回例会)

今日は、四つのテストについてご理解を深めて頂くためにご紹介させて頂きます。四つのテストは1932年、ハーバード・テイラー氏が作られた4つの自問自答の言葉です。テイラー氏は赤字経営であったアルミニウムの会社の立て直しを任され、掲げられていた看板の、商品が世界で最も優れたものであるという文言に疑問を投げかけ、キャッチコピーを却下し、事実だけを述べるようにと提案し、その際に作られたのが四つのテストです。

真実かどうか、契約条件、納期などに偽りがないか、非常に大事な基準です。真実は不変であり時代を超越するものです。個人生活において、社会生活において、正しい道を選んだか、真実は良心に問うのみであります。みんなに公平か、fairという言葉、fairは公平ではなくて公正ではないかと議論され、公平という翻訳が適正かどうかということですが、公正と公平は相共通するものだとご理解下さい。商取引において、関係する人に対して公平かどうかという精神であたって頂きたいということです。真実かどうか、みんなに公平か、公正かということは、我々の日常の取引、商いにおいて基本的なルールになります。好意と友情を深めるか、ここに精神面が出てきます。商取引で店の信用を高めると共に、より良き人間関係を築きあげてこそ取引先を増やすことにつながります。みんなのためになるかどうか、benefitは儲けそのものを表す言葉ですが、商取引において適正な利潤を追求することは決して恥ずべきものではありません。但し、売り手だけ、買い手だけではなく、全ての取引先が適正な利潤を得ることが大切だとご理解下さい。

引き続き、戸田様、よろしくお願いします。