春のRYLAセミナー報告

2021-22年度「春のRYLAセミナー」が、去るGW5月3日、4日、5日の3日間に渡り、大阪西RC主幹にて開催されました。テーマを「気づきから起こす行動力」とし、大阪府立青少年海洋センターにて18歳から30歳までの青少年40名が受講しました。

1日目は、NHK教育テレビ『つくってあそぼ』で23年間に渡り活躍された、ワクワクさんこと久保田雅人氏を講師に迎え、当時のエピソードや撮影裏話などを楽しくお話頂きました。工作のデモンストレーションや、ゴミ袋で作った風船の会場内リレーバトルでは、受講生だけでなくロータリアンも夢中で参加しました。基調講演のテーマである「わくわくしている生き方」の通り、参加者一同わくわくした時間を共有しました。

午後からは山内康俊実行委員長が、ロータリークラブがどのような精神に基づき奉仕を行っている団体かを、受講生達に非常にわかりやすく講義されました。まだまだ未熟なロータリアンである私自身も、新たなロータリーの魅力を感じることができました、素晴らしい内容でした。

夕食前と夕食後には今回の春のRYLAセミナーにコーディネーターとして協力頂いた、特定非営利活動法人NACの赤木先生によるワークショップが行われました。受講生達は個からチームへと徐々に変化していき、その手法は会社経営者でもある私達ロータリアンも、大きな学びとなりました。

2日目は、マリンプログラムです。カッターレースとカヌー体験をしました。1日目で既に距離が縮まってきた受講生でしたが、オールを使うマリンスポーツは更に互いの呼吸を合わせることが必要です。また、受講生の中には海に面していない国出身の米山奨学生もおり、カヌー体験では海面との近さに驚いたようです。それぞれが、様々な気持ちで取り組んだ時間となりました。

午後からはTeamRYLAによる「不滅の雷羅」です。貿易ゲームをベースにオリジナルで創作したゲーム感覚のグループワークです。ですが、受講生達は、作り手側の予測を超える工夫を凝らし、その対応に追われる結果となったTeamRYLAでした。ですが、彼らは成功よりも得難い「経験」を得、今後の課題も得ました。TeamRYLAは常に成長し進化していく組織なのです。

夕食は屋外の自炊場にて「華麗なるカレーコンテスト」が開催されました。同じ材料で作っていても、火の通し方、野菜の切り方等で味が変わります。今回はチームワークや盛り付けも審査対象でした。審査員として参加させて頂きましたが、どの班も皆一生懸命調理しており、点数を付けるのが非常に心苦しかったです。ですが、優勝した班のカレーは本当に美味しかったです。

これまでご紹介させて頂いたプログラムですが、全てロータリーパパと呼ばれるホストクラブである大阪西RCの会員が受講生と共に参加されていました。ロータリーパパは2660地区のRYLA独自の役割で、受講生と共に行動し、共に悩み、共に喜び楽しみます。2日目の夜は、そんなロータリーパパとの熱いフリートークの時間です。RYLAセミナーはこの「ロータリーパパとの座談会」の時間に最高潮を迎えます。個からチームへ。そしてチームからファミリーとなる瞬間と言っても過言ではありません。

そして最終日のグループ発表へと繋がっていきます。

今回の春のRYLAセミナーは、通常1年前から準備を始めるところ、コロナ第6波の影響で、準備開始時期が大幅に遅れました。緊急事態宣言と共に新年度が始まり、対面での例会や奉仕活動が難しい状態が続きました。春のRYLAセミナーは開催地の特性とプログラム内容から対面のみの開催予定で、決行か中止かの狭間で、上田茂久会長は非常に悩ましい決断の連続であったと思います。

ですが、本格的に準備が始まった半年前から本番当日まで、ホストクラブ実行委員会の皆さんは正に全力投球で臨まれ、素晴らしいRYLAセミナーとなりました。上田会長の下、大阪西RC会員の皆さんが、個からチームへ、そしファミリーへと変化しいく様を隣で拝見させて頂きました。やはり、RYLAセミナーは「青少年のために」ではなく「青少年と共に」ホストクラブをはじめ、私達ロータリアンが最大の受益者になり得る奉仕事業であると、確信しました。

最後になりましたが、春のRYLAセミナーに参加下さった受講生とロータリアンの皆様、ホストクラブ大阪西RCの皆様、特定非営利活動法人NACの赤木先生とスタッフの方々、そして地区RYLA委員会委員の皆様、全ての方々に心より感謝申し上げます。

次回、秋のRYLAセミナーは茨木RC主幹にて、9月23~25日の3日間、パナソニックリゾート大阪(吹田市)で開催される予定です。受講生の推薦とロータリアンの参加にご協力お願い申し上げます。

RYLA委員会 

委員長 田原さおり(東大阪東RC)

(21-22年度ガバナー月信最終号より)